★ページの説明・概要
JobAutoで条件分岐とブックマークを組み合わせ、画面の表示が間に合わなかった場合に処理を再試行する方法を説明します。画面が開くまでの時間が一定ではない場合、固定の一時停止だけでは正常に処理できないことがあります。
このページでは、経費申請の画面を開く例を使い、接続に失敗した場合だけ待機し、指定した位置から再試行するアクションフローを紹介します。実際に運用する場合は、リトライ回数に上限を設定し、処理が終わらなくなることを防いでください。
1.固定の一時停止だけでは安定しない理由
ボタンをクリックすると別のアプリ画面が開き、その画面への接続後に値を入力する処理を考えます。クリック後に毎回60秒待機する設定では、画面が早く開いても60秒待つ一方、画面の表示が60秒を超えると接続アクションでエラーになることがあります。
- PCの負荷によってアプリの起動・画面表示にかかる時間が変化する。
- ネットワークや接続先システムの応答が遅くなることがある。
- 固定の待機時間を長くすると、表示が早い場合にも無駄な待機が発生する。
そこで、一定時間経過したら無条件に進むのではなく、画面に接続できたかどうかを確認し、失敗した場合のみ再試行する方法を使います。
2.経費申請画面を開く処理の例
以下は、アプリで「経費申請」をクリックすると別の画面が開く例です。開いた画面へ接続し、値の入力などを行います。

2-1.一時停止だけを使ったアクションフロー
固定の一時停止のみを使う場合は、「経費申請」をクリックしたあとに60秒待ち、続いて経費申請画面へ接続します。画面がまだ開いていなければ、接続アクションでエラーが発生する可能性があります。

3.条件分岐とブックマークでリトライする
条件分岐とブックマークを使用すると、画面が表示されていない場合だけ指定時間を待って再試行できます。経費申請画面へ接続できれば、そのまま値入力などの後続アクションへ進みます。

3-1.アクションフローを組み立てる
- 「経費申請」をクリックし、画面を開く操作を行います。
- 経費申請画面への接続アクションの直前に「ブックマーク」を設置します。例:「経費申請画面へ接続」。
- 「起動中のアプリに接続」など、経費申請画面に接続するアクションを実行します。
- 接続に成功した場合は、値入力などの後続処理へ進みます。
- 接続に失敗した場合は、アクションの「エラー発生時の対応」で指定した条件分岐の別フローへ処理を移動します。
- エラー時のフローで再試行回数の上限を確認し、再試行可能な場合だけ「一時停止」します。
- 「ブックマークへジャンプ」で、手順2の「経費申請画面へ接続」へ戻り、接続を再試行します。
3-2.接続アクションのエラー処理を設定する
画面への接続が失敗したときに下側のフローへ進むよう、対象アクションの「エラー発生時の対応」で「条件分岐の次のフローに移動」を選択します。必要に応じて「基点となる条件分岐」も指定してください。
単に条件分岐の下にアクションを置くだけでは、エラー時にそのフローへ移動するとは限りません。接続アクションでエラーになったときの動きを、必ずステップ実行で確認してください。
3-3.失敗時のフローに待機とジャンプを設定する
エラー時の別フローに「一時停止」と「ブックマークへジャンプ」を配置します。元の例では60秒待機してから接続を再試行します。待機時間は対象アプリの性質や業務の許容時間に合わせて調整してください。
ジャンプ先には、事前に設置したブックマーク名を指定します。移動先のブックマークを選択しない場合、期待した位置へ戻れないため注意してください。
4.成功時と失敗時の処理を分ける
| 経費申請画面への接続結果 | 処理 |
|---|---|
| 成功 | リトライ用のフローへ移動せず、値入力など次の作業へ進む。 |
| 失敗・再試行可能 | 回数上限を確認して一定時間待機し、ブックマークへ戻って接続する。 |
| 失敗・上限到達 | それ以上再試行せず、ログ出力やエラー終了など業務に合った処理へ進む。 |
ブックマークは再試行したいアクションの直前に置くことが重要です。今回の例では「経費申請」をクリックする操作より後に配置すると、クリックを繰り返して別画面が何度も開くことを避けられます。
5.リトライ回数に必ず上限を設ける
ブックマークへ無条件に戻るだけの構成では、接続先が停止している場合などに同じ処理を繰り返し続ける可能性があります。運用するロボットでは、再試行回数や待機時間の上限を設け、失敗時の終了方法を決めてください。
リトライ回数は変数を使って管理できます。また、「アクションの繰り返し」で回数を制限する方法もあります。詳しい設定例はJobAutoでリトライ回数に上限を設定する方法をご確認ください。
- 再試行回数を数える変数は、処理開始時に初期化する。
- 失敗のたびに回数を更新し、設定した上限に達したらリトライを終了する。
- 上限到達後に失敗が分かるよう、ログやロボット終了時の処理を用意する。
- 登録・送信・削除などの処理では、成功済みの操作まで戻して二重実行しない。
6.固定の一時停止とリトライ処理の違い
| 方法 | 動作・特徴 |
|---|---|
| 一時停止だけを使用する | 設定時間が経過するまで毎回待機する。画面表示が遅い場合は、待機後の操作が失敗することがある。 |
| 条件分岐+ブックマーク | 接続に失敗した場合だけ一定時間待機して再試行できる。成功時は不要な待機を避けやすい。 |
| 回数上限付きのリトライ | 再試行しても成功しない場合に上限で終了できる。無限ループを防ぎやすい。 |
接続先の応答が変動する処理では、固定の一時停止時間を長くするだけよりも、成功・失敗の判定と再試行回数の管理を組み合わせる方が運用状況を把握しやすくなります。
7.リトライが想定どおり動かない場合
- リトライ開始位置にブックマークが設置されているか確認します。
- エラーになる接続アクションの「エラー発生時の対応」を確認します。
- 「基点となる条件分岐」と、エラー時に移動するフローを確認します。
- エラー側フローの「一時停止」が適切な時間になっているか確認します。
- 「ブックマークへジャンプ」で正しいブックマークを選択しているか確認します。
- 成功時には再試行フローに進まず、後続処理へ移動するか確認します。
- 上限到達時に再試行を終了し、必要なエラー記録が残るか確認します。
原因が通信障害やアクセス権限の不足などの場合、繰り返すだけでは解決しません。数回試しても同じエラーが続くときは、接続先の状態やエラーメッセージを確認してください。
