JobAutoのロボット作成で使う3つの考え方|順次・繰り返し・分岐

★ページの説明・概要

JobAutoでロボットを作成するときに必要な「順次」「繰り返し」「分岐」の3つの考え方を、日常生活やパソコン作業の例を使って説明します。

JobAutoでは、プログラムコードを書かずにアクションを組み合わせてロボットを作成できます。ただし、処理する順番、同じ操作を繰り返す範囲、条件によって処理を切り替える方法を理解すると、ロボットを組み立てやすくなります。

このページは、ロボット作成基礎編の「2-2.順次・繰り返し・分岐の考え方を理解する」にあたります。各アクションの詳しい設定方法は、ページ末尾のマニュアルをご確認ください。

順次・繰り返し・分岐とは

考え方意味JobAutoでの例
順次決められた順番に処理を進めるExcelを開く → 商品コードを取得 → Webサイトへ入力
繰り返し指定した範囲の処理を複数回行うExcelの複数行を1行ずつ処理する
分岐条件の判定結果で実行する処理を変える在庫数がある場合だけ注文処理を行う

1.順次|決められた順番に処理する

「順次」とは、決められた操作を順番に行うことです。最も基本的な処理の流れで、前の処理を終えてから次へ進みます。

日常生活の例:冷蔵庫から飲み物を取り出す

  1. 冷蔵庫を開ける
  2. ペットボトルを取り出す
  3. 冷蔵庫を閉める
冷蔵庫を開けてペットボトルを取り出す、順次処理のイメージ

この例では、冷蔵庫を開ける前にペットボトルを取り出すことはできません。処理の順番そのものが重要です。

パソコン作業の例:Webシステムにログインする

  1. ログインIDを入力する
  2. パスワードを入力する
  3. ログインボタンをクリックする

同じように、ログインIDとパスワードを入力する前にログインボタンをクリックすると、期待した結果になりません。

JobAutoでの例:Excelの商品コードを検索する

  1. Excelを開く
  2. 商品コードを取得して変数へ保存する
  3. Webサイトを開く
  4. 変数に保存した商品コードを入力する
  5. 検索ボタンをクリックする

JobAutoでは、このように実行したい順番でアクションを配置して処理を組み立てます。なお、アクションの配置や分岐の有無によって具体的な実行順序は変わるため、ロボット作成後にテスト実行で確認します。

2.繰り返し|同じ処理を複数回実行する

「繰り返し」とは、対象の件数や指定した回数などに応じ、同じ一連の処理を何度も実行することです。重要なのは、どの処理を繰り返しに含め、どの処理は1回だけ実行するかを決めることです。

日常生活の例:皿を5枚取り出す

  1. 棚を開ける
  2. 皿を1枚取り出す(5回繰り返す)
  3. 棚を閉める
食器棚から皿を1枚ずつ取り出す繰り返し処理のイメージ

繰り返すのは「皿を1枚取り出す」です。「棚を開ける」「棚を閉める」は、その前後に1回ずつ実行する操作です。棚を閉める操作まで繰り返しに含めると、次の皿を取り出す前に棚が閉まってしまいます。

Excel操作の例:5枚のシートを確認する

  1. Excelを開く
  2. 最初のシートを選択してA1セルを確認する
  3. 次のシートへ進み、A1セルの確認を繰り返す
  4. 5枚すべて確認したらExcelを閉じる

Excelを開く・閉じる処理は繰り返しの外側に置き、シートを選択して値を確認する処理だけを繰り返す構成にします。毎回Excelを閉じてしまうと、続くシートを処理できなくなります。

JobAutoでの例:Excelの100行を処理する

Excelに100件の商品情報がある場合、各行から商品コードを取得し、Webシステムへ入力する処理を1行ずつ繰り返す構成にできます。JobAutoには、Excelの行、Webページの要素、ファイルなど、対象に合わせた繰り返しアクションがあります。

ロボットでは「繰り返しに含めるアクション」を正しく配置する必要があります。繰り返し処理アクションからendまでの範囲や、ブランチとの関係については、ロボットの処理フロー・条件分岐・ブランチ・繰り返しの講習で具体的な図を使って説明しています。

繰り返しの範囲を決めるときの確認ポイント

  • 最初に1回だけ実行する準備処理が繰り返しに含まれていないか
  • 各データに対して何を繰り返すか明確になっているか
  • すべてのデータを処理した後に1回だけ行う終了処理が繰り返しに含まれていないか
  • 繰り返しが終わる条件や、途中でエラーが起きた場合の扱いを決めているか

3.分岐|条件によって処理を変える

「分岐」とは、値や状態を判定し、その結果に応じて実行する処理を切り替えることです。すべての処理を毎回行うのではなく、条件を満たす場合だけ実行する処理を設けます。

日常生活の例:寒いときだけエアコンをつける

  1. 玄関のドアを開ける
  2. リビングに入る
  3. 部屋が寒いか確認する
  • 寒い場合:エアコンをつける
  • 寒くない場合:エアコンをつけずに進む
室温に応じてエアコンをつけるか判断する条件分岐のイメージ

同じ部屋に入っても、室温という条件によって次の処理が変わります。これが「分岐」の考え方です。

ファイル操作の例:CSVファイルがある場合だけコピーする

フォルダを確認してCSVファイルが存在するかを判定し、存在する場合だけコピーします。存在しない場合には、コピー処理を行わず次の処理へ進む、といった構成です。

JobAutoでの例:在庫数で注文処理を分ける

Webサイトから取得した在庫数を判定し、在庫がある場合は注文処理へ、在庫がない場合は注文しない処理へ分ける例です。

  • 在庫数が1以上:注文処理を進める
  • 在庫数が0:注文処理を行わない

実際の業務では、在庫数が取得できなかった場合や、数字以外の値だった場合も想定しておくと、誤った判断を防ぎやすくなります。

JobAutoの「条件分岐」と「ブランチ」の違い

JobAutoには「条件分岐」と「ブランチ」があります。どちらもアクションフローを分けるために使用しますが、条件分岐では判定結果によって実行するフローが変わり、ブランチでは分けた別のフローも実行対象になります。

画面上のフローが枝分かれしているからといって、すべて条件分岐とは限りません。JobAuto固有の実行順序はアクションフローの講習をご確認ください。

4.3つを組み合わせてロボットを作成する

実際のロボットでは「順次」「繰り返し」「分岐」を組み合わせます。たとえば、Excelの注文データをWebシステムへ登録する作業では、次のように構成できます。

  1. Excelを開く(順次)
  2. 注文データを1行ずつ取得する(繰り返し)
  3. その行が登録対象か判定する(分岐)
  4. 登録対象の場合だけWebシステムへ入力する(分岐)
  5. 次の行でも取得・判定・入力を繰り返す(繰り返し)
  6. すべての行の処理後にExcelを閉じる(順次)

この例で大切なのは、Excelを開く操作と閉じる操作を繰り返しに含めないこと、登録対象外の行では入力処理を実行しないことです。実際の登録処理では、登録前の確認や二重登録を防ぐ仕組みも必要に応じて設けてください。

5.ロボット作成時のチェックポイント

考え方確認すること
順次前の処理が完了してから次の処理を実行できるか
繰り返し繰り返す範囲と、終了する条件が適切か
分岐条件に合わない場合にどの処理へ進むか明確か
組み合わせ繰り返し中の分岐やエラー処理が想定どおり動くか

この3つの考え方が分かれば、次はロボデザインでアクションを配置して、実際に処理フローを組み立ててみましょう。


関連する講習・マニュアル

次の学習へ進む

「順次」「繰り返し」「分岐」の考え方を理解したら、次はロボデザインを起動して、実際にロボットを作る準備をしましょう。

次へ:2-3.ロボデザインを起動する

前へ:2-1.ロボットで使用する変数について理解する

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